ももこのトンデモ大冒険(さくらももこ著)

”トムを見ていると、自然の中で生き延びてゆくための知恵とか注意力とか精神力がいかに必要で大切なものかがわかる。自然の中でボケッとしていたら死んでしまうのだ。自然の大きな力から細部にわたるまでよく知り、自分も自然の一部になって呼吸して生きてゆくためには常に調和を考えていなくてはならない。このことは、日常生活においても同じことが言えるが、我々の暮らしは自然の中で暮らすよりも目先の便利さや安全性が確保されているように感じているため、たいていの人は常に調和を考えながら生きるというようなことはすっかり忘れてしまっている。”
”「人生は、常に変化に富んでいて退屈な瞬間など無く、それに気がつきさえすればいつも喜びと感動と感謝に満たされ、充実した人生を送ることができる。それに気がつくか気がつかないかの違いは非常に大きい」”
●「トム・ブラウン・ジュニアのサバイバルスクールに行く」より

”いつどこで、何が起こるかわからない。1年後、世界がどうなっているのかなんて想像もつかない。国家レベルで対策を考えることと共に、個人レベルでもそれぞれ慎重に生きてゆくことが大切な毎日だ。
何かが大きく変化する時は、いろいろなことが起こり、それはだいたい辛いことだったりするけれど、世界が今そういう時期を迎えているのなら、その変化の中で生きてゆかなければならないことを自覚し、個人で対処してゆくしかない。
この世界の変化が、とても良い世界の成長につながることを祈っている。良い世界になりますようにという想いは、一人でも多いほうが絶対に効果があると思う。
エンリケさんも「多くの人に良くなる世界をイメージして欲しい。毎日、少しでもいいから、祈りのために時間を使ってほしい。それは世界にとってとても大切なことだから」というメールを送ってくれた。
”イメージの力というのは、本当に強いものだ。
人間の想念の力は、まだ未知だ。でも、何もないわけじゃないという方向を私は選んで考えてゆきたい。しかも、多くの人の想念の力はきっとすごいに違いないという方向も、選んで考えてゆきたいと思っている。”
●「あとがき」より

この本は2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件(9.11テロ事件)の直後に出版されたもので、平和のために個人ができること、考え方、イメージ、思いの大切さが書かれていた。
日々ボーッと流されるのではなく、喜び、感動、感謝に気づき「今」を生きていきたい。
ちびまる子ちゃんでお馴染みのまるちゃんのお父さん・ヒロシさんも登場。写真も載っていて、この方がヒロシさんなんだと感動。

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