”私は古い本の匂いをかぐと、思いはそれが書かれた時代へといつも飛んでいってしまう。物語の舞台となった時代や場所から香りがじかに漂ってくるような気がしてしまうのだ。”
”熱心な読者が(きっとコレクターも)自分の本を大事にするのは、結局のところ本は実体として存在するもの、つまり物体であるからだ。本とは物語(や詩、参考情報など)の入れ物であり、そしてそうである限り、物体としての本は所有者の歴史の産物、記憶の容器である。人間は、本をプレゼントしてくれた人、本を読んだ場所、そのときの年齢などを思い出すのを好むものなのだ。”
(本文より)
やっぱり本はデジタルより紙の方がいい。線引き、書き込みをして、自分だけの本になっていく。
手元にあると気持ちを落ち着かせてくれる言葉が書かれている本。出先で、その言葉に触れたくなる。そのような本は紙もデジタルも購入しています。
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